チーズプロフェッショナルの合格率・難易度


チーズプロフェッショナルって何?

何度断ってもしつこい男性に、こいつ本物のバカなの?と疑問を隠せない女性

「チーズプロフェッショナル」という資格は、NPO法人チーズプロフェッショナル協会(以下CPA協会)が独自に認定をしている資格です。この資格の認定試験は、CPA協会が設立された2000年から始まりました。そこからは、1年に1回のペースで試験が実施されていて、今年でもう16回目を迎えることになります。

このチーズプロフェッショナル資格認定試験はまさにその名の通り、チーズに関するプロフェッショナルかつ正確な知識と、販売管理技術を兼ね備えているチーズのスペシャリストであることが認定される試験です。

受験をするためには、CPA協会へ入会することは必須となるものの、それ以外の受験資格に関してはチーズに携わる職業経験の有無にかかわらず、ただチーズが好きなだけという愛好家の人も含めて、広く門戸を開いており、誰でも受験ができます。

ただし、試験の内容はチーズの専門家としての知識や、現場における実践的な応用力も問われる試験となっており、そう簡単なものではありません。

そして受験者の比率は女性6割、男性4割ほどです。受験者は主に、ソムリエなどのワインの資格を取得した飲食店やホテル勤務の人もいる一方、チーズ好きの愛好家がチーズプロフェッショナルを目指して挑戦するというような人も少なからずいるようです。

また、この資格を認定しているチーズプロフェッショナル協会では、下記のような想いがあり、チーズプロフェッショナルの資格を用意しているそうです。

 

試験は難しいの?合格率は?

「合格率」はズバリ、約35〜40%ということができるでしょう。実施の年度によっては、C.P.A.のHPやSNSといったところに合格者数が公表されているため、それを参考にすると、おおまかには上記の合格率くらいの振れ幅があると思います。

それでは具体的に詳細を見ていきましょう。実は、試験実施年によって合格率に幅が結構あるのです。

1次試験合格率をみても、2004年は30%(459人受験中139人合格)に対し、2008年は内訳は不明ながら49%でした。この様に、試験実施年によって幅があることがよく分かります。

それでは、その1次試験の合格者のうち、2次試験の合格率はどうなのでしょうか。

1・2次の合格者数と2次合格率ですが、2012年では229名→189名ということで83%。2013年では252名→212名ということで84%。2014年では267名→121名ということで45%でした。これらの合格者数は、C.P.A.のHPおよびSNSを参照したものであり、ここでいう「合格率」の母数は「その年の1次試験合格者」を用いて計算しています。さらに実際の2次試験受験者の中には「前年度の1次合格かつ、2次不合格者」も、組み込まれています。そして、本来の母数は「1次受験者数」でないため、それぞれの年のいわゆるちゃんと受かったといえる「資格合格率(1次2次同時合格率)」は、ますます低いものになります。

やはり、こうした結果をみると、なかなかの難関であることはよくわかります。

消灯したオフィスの中で残業仕事をするOL

受験者体験談

それでは最後に受験者の体験談をみていきましょう。

飲食に関する仕事をしているわけではなく、単に日々買い物をしたりする中で段々とチーズの知識を知りたいとなったAさん。

試験対策でまず一番最初に迷ったのは、「試験対策を独学で勉強するか、否か」というところだったそうです。

Aさんの通っていた学校の試験対策クラスは、全15回のコースで12万円ほどであり、最初は個人的には安い金額ではない、と悩まれたAさん。

しかしその後「私は通って正解だったなぁ」と思われているそうです。

もし、チーズを食べる機会が普段からたくさんあり、記憶力もよく、継続的な勉強をする力のある人であれば、通わなくても恐らく大丈夫とも思われるそうで、実際教本の内容を丸暗記できれば、かなりの得点は狙えるはずとAさんは言います。

ただ、この暗記というもの自体がかなり難しいようで、たんなる力技の暗記で済むというわけではなく、しっかりと体系的に覚える必要があるようで、おそらくここは出題されないだろうと力を抜けるところがほとんどないようなのです。

確かにチーズの名前(原語表記)をはじめとして、それぞれの大きさや重さ、作られている場所、熟成に必要な期間、熟成違いの名前、チーズにまつわる話、チーズ料理、チーズの原料、チーズができる仕組み、たんぱく質やビタミンなどの栄養素、カビたちの働き、チーズをサービスする際の知識などなど、かなりのボリュームを暗記するというのはなかなかのものです。

Aさんの教室は毎週3時間、そして翌週には復習テストがあり、どうしても勉強をせざるを得ない状況という軽いスパルタ方式だったようで、さらに他の生徒さんがほぼ全問正解だったりすると、焦る気持ちも出てきて良いクスリになったそうです。

もちろん正直なところ、お子さんのいるお母さんなどはきっと大変なはずで、Aさんも週1回ではあるものの、仕事を終えてから教室へ通い、夜中の23時過ぎに帰宅しては、そこから翌週の復習テストの用の勉強と、自分での通常の勉強をするということを続けた4ヶ月間はかなりの負担であったようでした。

また、教室では毎週、8~10種類のチーズを試食する機会もあります。実際に自分で専門店などで購入して食べようとしても、お金も消費も大変なので、これも教室に通って良かったという点のようです。

そして毎週の試験も実戦に近い形で勉強ができ、教本以外の知識を求められるため、その傾向を研究したり、教室への出費は痛かったものの、トータルでは充実した内容であったそうです。

こうした努力が実り、Aさんは無事に資格を取得されました。

チーズプロフェッショナルのHPはこちら


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